納豆

イソフラボンは子宮内膜症に効力はあるのはどうして?

女性がかかりやすい疾患の中に、「子宮内膜症」という病気があります。
子宮の内側にある子宮内膜を構成している子宮内膜細胞が子宮外の場所で増殖し、子宮内膜と似たような組織を作って広がっていく症状です。
子宮の内側に存在する子宮内膜は月経の際に排出されるので問題はありませんが、外側に出来る場合は排出する手段がないので、そのまま溜まっていってしまうのです。

子宮内膜症は、女性ホルモン"エストロゲン"に依存しながら発育していくため、女性ホルモンと似たはたらきをするイソフラボンを摂取しすぎると、子宮内膜症が出来た際に症状が重くなる可能性があります。
イソフラボンといえば女性の体調を整えてくれる成分なのですが、過剰に摂取すると今度は子宮内膜症などといった疾患の手助けをしてしまうというわけです。
今までの研究では、イソフラボンを多量に摂取した人とそうでない人の子宮内膜を比較し、その結果多量に摂取した人の中に子宮内膜が異常に厚くなった方がみられました。

他の研究結果でも、子宮内膜はホルモンの影響を多分に受けることが判明しています。
しかしながら、イソフラボン自体は適量を摂取するぶんには有害ではありません。
むしろ、更年期から閉経後の女性については、ホルモン分泌量が急激に減少するため、イソフラボンを補う必要があります。

また、若い方でも普段の食生活の中で大豆製品を口にする程度にはまったく問題はなく、必要摂取量を超える可能性も低いため、いつも通りの食事を続けて問題はありません。
仕事が忙しかったり、体調があまりにも優れない場合、ついサプリメントなどを利用してイソフラボンを摂取したくなるものです。
しかし、1日の目安量である40~50mgを超え、上限値の70mgもさらに超えてしまうと、子宮内膜症のリスクはそれだけ上がっていきます。
イソフラボンが足りていないかもと思っても、定められた目安量だけは必ず守るようにしましょう。

このページの先頭へ